ジュリエットと怪物 Julchen und die Monster (Casasola-Merkle, 2006)

© 2006 by Marcel-André Casasola Merkle

2-5人用


最初のゲームの前に:
34枚のカードと、トラックのうち1つをシートから切り離してください。ジュリエット(8のカード)は1枚しか使いません。


内容物:
カード33枚:怪物0-5が各4枚(合計24枚)、武器4枚(6のカード)、稲妻4枚(7のカード)、ジュリエット(Julchen)1枚(8のカード)。
トラック1つ。


物語:
ジュリエットが夜ひとりで家にいると、怪物が目を覚ましてベッドやワードローブの後ろから忍び寄ってきました。やつらは深夜のおいしそうなおやつに夢中です。懐中電灯とハエたたきでジュリエットは自分の身を守ります。夜明けまでがんばれるでしょうか?


目的:
勝つ方法は2つあります。ジュリエットを救うか、食べちゃうか、です。


準備:
テーブルの中央にトラックを置きます。ジュリエットを除く32枚のカードをよく切ってから、7枚のカードをトラックの周りに、1の場所から7の場所まで時計回りに伏せて置いていきます。
残ったカードにジュリエットを加えてもう一度よく切り、伏せて山札にします。各自この山札から2枚ずつ受け取って手札とします。


手札:
カードを取って手に加える際は、以下のルールを守らなければいけません。
手札の中で最も大きいカードを基準として、そのカードから外側に行くに従ってだんだん数値が小さくなる(同数値でも構いません)ような形になるようにしなければいけません。
例として、現在の手札が0-2-5-5-8-2だとします(この順番で持っています)。この手札に新たに2のカードを加える場合、0-2, 2-5, 8-2の間に加えるのは問題ありませんが、5-5や5-8の間には挟み込めません。
手札の順番の変更は、ルールで指定された時にしか行えません。


スタート:
誕生日を最後に迎えたプレイヤーから、ゲームを始めます。以降は時計回りに手番を進めます。


手番のプレイヤーには以下の3つの選択肢があります:
a)山からカードを1枚引く
b)他のプレイヤー1人からカードを1枚引く
c)攻撃

a)山札からカードを1枚引いて手札に加えます。山札が尽きている場合、トラックの周りに置かれているカードを、1番から時計回りの(番号が大きくなる)順で引いていきます。

b)相手を1人選び、そのプレイヤーの手札から1枚引いて、これを自分の手札に入れます。ジュリエット(8のカード)か稲妻(7のカード)を引いた場合、他の全員に対して、カードの組み換えが必要な旨を宣言します。自分の手札を全て、ルールに従う限り好きな順番に並べ替えます。自分が何をやっているか他のプレイヤーにばれないように気をつけましょう。

c)食事の時間です! 手札から同じ数字の怪物を2枚出してください。そして攻撃の対象となる他プレイヤーを1人選びます。選ばれたほうは、武器(6のカード)があれば、これを1枚自分の手元に出すことにより、防御が可能です。防御されたら、攻撃は終わり、そして攻撃側である貴方の手番も終わりです。相手が防御できないとかしたくないという場合、貴方は相手の手札からカードを1枚引きます。ここでジュリエットを引いてきたら、食べものを見つけた貴方がゲームの勝者です。違うものを引いてきた場合は、手札にこれを入れます。ただし、引いてきたのが稲妻だった場合は、(b)のときと同様、カードの組み換えが発生します。


ゲームの終了と勝者:
以下のいずれかの条件を満たしたら、ゲームはただちに終了します。
a)山札が尽きた後、ジュリエットを持っているプレイヤーの手番終了時に、そのプレイヤーの手札枚数(ジュリエット込みで)がトラックの示す数字(カードが取り去られていないうち最も小さい番号)以下だった場合、そのプレイヤーの勝利となります。
b)トラックから最後の1枚が取り去られたら、夜が明け、ジュリエットを持っているプレイヤーが勝者となります。
c)ジュリエットが怪物のえじきになった場合、その攻撃をしかけたプレイヤーが勝者です。


戦術のヒント:
・ジュリエットを見つけるには、他のプレイヤーがカードを手札のどこに入れたか良く見ておかなければいけません。
・相手のカードがどのように並んでいるか知るために、相手からカードを引いてきましょう。
・相手がカードの組み替えを行ったということは、稲妻かジュリエットを取ってきたということです。
・ジュリエットがどこに隠れているか確信が持てたら、食事を始めましょう。

ジュリアに捧ぐ。全てのテストプレイヤーとMr.Xに感謝を!