ゼロ ZERO (Knizia, 1998)
ZERO
Berliner Spielkarten No. 8366
A Card Game by Reiner Knizia
German Edition:
(p) 1998, Berliner Spielkarten, D-64295 Darmstadt, Germany;
(c) 1998, Reiner Knizia, D-89257 Illertissen, Germany.
English Translation: (c) 1999, Reiner Knizia and Kevin Jacklin.
Japanese Translation: (c) 2001, Reiner Knizia and Kevin Jacklin.
All rights reserved.
This Japanese translation of "ZERO" is a re-translation from the Knizia-Jacklin's English edition.
This translation is made by me through the courtesy of Dr. Reiner Knizia and Mr. Kevin Jacklin.
※無断転載禁止
ライナー・クニーツィア作品
ベルリナー製
二〜五人用
八歳以上向け
ゲーム時間二十分
ゲームの目的
プレイヤーは時計回りに、自分の手札一枚と場にあるカード一枚とを交換します。プレイヤーはそれぞれ、ラウンド終了時点で失点がなるべく少なくなるようにします。
もしだれかプレイヤーがゼロ(つまり手札の失点がゼロ)を成し遂げた場合、ラウンドはそこで即終了します。
数ラウンド行って、失点の合計が一番少ないプレイヤーが勝者です。
準備
カードは七色(赤黄緑青紫灰黒)あり、各色ごとに1から8までの番号が振られた八枚のカードが用意されています。
カードをシャッフルして、各プレイヤーに九枚ずつ配ります。プレイヤーは配られたカードを手札として、他のプレイヤーから数字を隠すようにして持っておきます。そうしたら、五枚のカードを表にして、どのプレイヤーからも近いところに置き、場札とします。残ったカードはそのラウンドでは使わず、脇に伏せて置いておきます。
プレー
カードを配った人の左隣のプレイヤーからラウンドを開始します。以下時計回りに進行します。手番のプレイヤーは必ず、交換かまたはノックを行わなければいけません。
交換
自分の手札から一枚選んで、表を向けて場に置きます。そのあと、場から違うカードを一枚選んで自分の手札とします。これで手番終了です。
ノック
カードを交換したくないのであれば、机を叩きます(ノック)。これで手番終了です。そのラウンド中で、全員を通じて一回目のノックであれば、それは何の意味も持たず、ゲームは普通に続行します。ですが、ラウンド中の二回目のノックは、(それが同じプレイヤーが行ったものか否かに関わらず)交換を行う最後の機会が来たサインになります。二回目のノックの後、その二回目のノックをしたプレイヤー以外の全プレイヤーが、ラウンド終了前にもういちど手番を行えます。この最後の交換を行う機会が欲しくないプレイヤーは、単純にノックをしてパスすることができます。
精算
同じ色のカード五枚以上、あるいは同じ数字のカード五枚以上は零点として数えます。それ以外は、プレイヤーの手札にある数字一種類につき一枚分だけ、その数字を失点として数えます。
例:7のカードが一枚ある場合、7失点です。7が二枚でも三枚でも、四枚ある場合でも、失点は7点だけです。7が五枚以上ある場合は、失点はありません。
計算例:
手札1:緑2、赤5、灰5、黒3、黄3、青3、緑3、灰3、赤3/失点:2+5+0=7点
手札2:紫1、青1、緑4、青8、赤1、赤3、赤4、赤7、赤8/失点:1+4+8+0=13点
手札3:黄1、青2、赤2、緑2、黒5、黒7、青7、黄7、灰7/失点:1+2+5+7=15点
ゼロ
だれかプレイヤーが、単一色のカード五枚と同じ数字のカード五枚からなる手札(九枚のうち一枚は単一色と同一数字と両方のグループに属していること)を作るのに成功した場合、そのプレイヤーはゼロを達成したことになります。ゼロを達成したプレイヤーは直ちに自分のカードを公開し、「ゼロ」を宣言します。宣言によってラウンドは終了となり、直ちに精算を行います。
例
ゼロの手札:青8、青7、青5、青1、青2、黄2、赤2、灰2、緑2
「青2」が青五枚のグループ(零点)と、2が五枚のグループ(零点)と両方に入っている
次のラウンド
それぞれのプレイヤーの失点を記録したら、カードを全てシャッフルし直して、次のラウンドを始めます。一回のゲームでは、プレイヤーの人数と同じ数だけのラウンドを行います。
失点の総和が最も少ないプレイヤーが勝者です。